有名スタジオ様御用達!アンブレラプロの「光」を徹底比較

撮影用の アンブレラは手軽に拡散光を得られるアクセサリーとしてストロボ撮影には欠かせないアイテムです。しかも傘そのものの構造をしていますから、スタジオだけでなくロケにも便利なので幅広い場面で使われています。

では、いったいどんな光になるのでしょうか?他にもソフトボックス等の様々なアクセサリーがある中で、アンブレラの特徴は?

プロフォトグラファー、コマーシャルスタジオ様にもご好評をいただいている「アンブレラプロシリーズ全ラインナップでサンプル撮影を行い、光質比較をしてみました。アンブレラプロは以下のような特徴を持った、プロ仕様のアンブレラです。

  • 16本のファイバー製ロッド
  • 真円に近い美しい反射面
  • 艶やかな白とソリッドな銀
  • それぞれに3サイズを用意したラインナップ

反射面の色とサイズでがらりと変わりました。アンブレラの買い替えや新規購入に迷っている方の手助けになれば幸いです。

アンブレラプロ

アンブレラプロ

テスト環境

テストは外光を遮断した室内で行い、ストロボの出力、カメラの設定を下記の通りとしました。

機材配置をダイアグラムにしました。(ソフトボックスの絵になってますが、アンブレラだと思ってください・・)

セッティングダイアグラム

アンブレラの淵から人物までの距離を140cmとしています

 

白アンブレラの光質

 

100W 150W 180W

上から100cm、150cm、180cmのアンブレラです。めちゃくちゃ柔らかいですね。サイズが大きくなると人物の影も丸ごと覆うほどの拡散光が降り注ぐので、影がきわめて薄くなっています。

100cmの影を見ても、一般的な骨の少ないアンブレラにありがちな「影のダブり(後述)」がありません。まるでソフトボックスでライティングしたような綺麗な影になりました。

180cmを使えば1灯でも全身ライティングが出来ちゃいます。総じて、ナチュラルな印象の光になりました。

 

銀アンブレラの光質

100S 150S 180S

だぁ!!ガッツリオーバー・・。全て2段ほど光量が上がってしまいました。とりあえず考察すると、モデルの胸部分が最も明るい事と背景に当たる光から「スポットライト的」になっている事が分かります。サイズが大きくなればスポットも大きくなっています。コントラストや色温度も上がっている印象ですね。影の出方を見たいので180cmの方のストロボ出力を2段下げました。これでストロボの光量は300W/Sの1/4、75W/Sになります。

180S_75W

 これで見れますね。やはり白に比べて色温度が上がっています。(測定するの忘れました、すみません)

背景に映ったモデルの影を見てください。白に比べて濃くなっていることに加え、若干ですが「影のダブり(後述)」が見える気がします。

シャドウ部の落ち込みがあるので洋服のシワが際立ち、立体感を作ってくれています。コントラストを強調したドラマチックな演出やモノクロ写真のライティングにはもってこいではないでしょうか。

 

拡散光の仕組みと影のダブりって?

アンブレラが拡散光を生み出す仕組みは、衛星放送受信等に利用するパラボラアンテナと似ています。

パラボラアンテナは降り注ぐ微弱電波を曲面に反射させて焦点に集中、増幅させた電波を受信機で受け取ります。逆にアンブレラはストロボの発した強い光を、アンブレラに反射させることで弱め拡散します。

パラボラアンテナ仕組み

パラボラ曲面に当たった電波が、焦点に向けて反射。「面」で受けた電波(光)を「点」に収束することで弱い電波(光)も強くなります

アンブレラ仕組み

焦点部にあるストロボの光をアンブレラが反射。「点」が発する光を「曲面」が反射することで拡散されます。同時にストロボの出力より光量が落ちます。

とはいっても、継ぎ目のないお釜のようなパラボラとアンブレラでは異なる部分があります。

アンブレラには骨の数だけ「面」があり、その面の組み合わせで「曲面」を作っています。厳密に言うと、アンブレラプロは16個の面一つ一つが光を反射している=影が16個生まれるのです。そして白に比べて銀はその面ごとの反射が強いので、「影のダブり」が目立ちやすくなってしまうんですね。

16本の面を持つアンブレラプロは影のダブりが比較的目立ちませんが、骨が少ないアンブレラはもっと目立ちます。もっとも、これは被写体とアンブレラとの距離アンブレラのサイズでも変わりますので、癖をつかむと素早いセッティングが可能になると思います。

 

広く拡散するアンブレラ光、コントロールは難しい?

アンブレラの原理的には反射光は全てまっすぐ進むはずですが、実際にはストロボの位置などで光量や反射方向は変化します。

とにかく光を回す(拡散させる)目的は容易に達成できますが、光の行方が予想外の方向に行ってしまうこともしばしば。

光を当てる場所を細かく調整したい場合には「面光源」を作れる「ソフトボックス」等がオススメです。ソフトボックスについては後日書いていこうと思います。

なお、アンブレラと大型紗幕(ディフューザー)を組み合わせて「光質をさらに柔らかくしつつ面の光を作る」テクニックもスタジオではよく使われます。いずれご紹介できれば。

 

アンブレラは消耗品。状態は常に確認しましょう

経年劣化により反射面の汚れや色褪せ、構造の不具合などが生じやすい、「消耗品」です。

それを知らずに赤茶色く焼けきった白アンブレラを使い続けている写真館さん、結構いらっしゃるようです。沖縄県内の写真館さんを回っていて実感しました(ソフトボックスのディフューザーも同様です)

そのままの状態で撮影して大切な写真に影響が出てしまう前に、交換をお勧めします。アンブレラプロはプロ仕様の品質でも価格を抑えています。このぐらいなら、お試しでも使いやすくないですか?本当におすすめできるアンブレラですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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