フィギュア、プラモデル、おもちゃの撮影

今回は物撮り(ぶつどり)、のお話。定常光(光りっぱなしのライト)の照明機材で撮影してみます。


まずは部屋の中で普通に撮影してみます

全長15cmほどのミニカーを事務所の中でそのまま撮影しました。

天井に設置されている照明は、事務所によくありがちな細長い棒状の蛍光管が2本平行に並んだアレです。

で撮影結果がこの写真なのですが、ミニカーのフロントガラスとその上の赤い部分に蛍光管が映り込んでしまっているのがわかります。

言葉は悪いのですが、「素人っぽい」写真となってしまいました。


撮影ボックス「TS400 テーブルトップスタジオ」を使ってみる

ここで撮影ボックス「TS400 テーブルトップスタジオ」を試してみます。

背景や底面からの「透過光撮影」に強い撮影ボックスなのですが、クセのある光源からの光をディフューズ(拡散)させるためのツールとしても、その効果を大いに発揮します。

ここでは別途、撮影用ライトの効果も試してみます。

それと、今回の撮影ではすべて三脚を使用しています。ストボロを使用しない撮影では手ぶれを防ぐために、三脚の使用が非常に重要となります。


撮影ボックスTS400のみでの撮影

撮影用ライトを点灯せずに、撮影ボックス「TS400」のみを使用して撮影しました。

当初の部屋の天井照明だけで撮影した写真では存在していた、フロントガラスとその上の赤い部分への天井の蛍光管の映り込みがなくなりました(若干、ミニカーの角度の問題もありますが)。

ただ、当初の写真やこの下の写真(撮影ボックスTS400撮影用ライトでの撮影)と比べるとメリハリがなく、なんとなくのっぺり感があります。天井の蛍光管の光が「TS400」によって拡散されたのはいいのですが、光がミニカー全体に均一に当たっているため影の強弱が少なく、立体感がなくなってしまったようです。


撮影ボックスTS400撮影用ライトでの撮影

撮影用ライトも使っての撮影が上の写真です。

上の写真に比べて明らかにメリハリが増し、立体感もかなり出てきました。豆電球のような点光源ではなく、また事務所の蛍光管のような線光源でもない、撮影ボックス「TS400」を経由した撮影用ライトの面光源がフロントガラス一面に映り込み、一気に写真の質感が上がりました。


被写体の背景にも工夫を

せっかくなので、被写体の背景にも少し手を加えてみます。今回用意したのは沖縄の海岸に落ちていた貝殻とサンゴのかけら、それと砂浜の砂です。それらを上の写真のように配置して…


やはり撮影用ライトもセッティング

被写体にメリハリを出すために、撮影用ライトもこんな感じでセッティングしました。


完成写真

ということで完成写真がこちらです。

今回は背景をボカしやすくするために一眼レフカメラを使用しましたが、一般的なコンパクトデジカメでも「マクロモード」を使用すれば同様の写真が撮れるかと思います。

こんな感じで撮影すれば、プラモデルやミニカー、フィギュアといったものもいい感じに撮影が可能となります。なおかつ背景を工夫してやることでより一層、その被写体の「面白み」が表現できるはずです。
 
 
 

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