料理写真、メニューをコンデジ(デジカメ)を使って撮影する方法


撮影セッティング例

手軽に使えるコンパクトデジタルカメラ、略してコンデジ。

一眼レフカメラに比べると撮像素子(光を取り込む装置)が小さく、一般的には画質面では劣る、と言わざるを得ません。

が、次のポイントに注意しながら撮影用ライトの元で撮影すれば、古いコンデジでも十分に綺麗な写真を撮ることができます(上の写真は一眼レフカメラが写っていますが、今回の撮影例は年季の入ったニコンCOOLPIX S500、2007年販売、にて撮影しています)。


コンデジで料理撮影をする際のポイントは…

【やはり撮影専用ライトを使用する】
暗い場所での撮影において、特にコンデジでは料理の正確な色を撮影することが非常に難しくなってしまいます。なので、正確な色味が再現できて自然な色温度(昼間の太陽光)の光を放つ撮影専用ライトを使用することと、色カブリを防ぐために撮影専用ライト以外の照明、特に色のついた電球などはすべて消灯します。

また撮影専用ライトを選ぶ際のポイントとして、発光面の大きいソフトボックスであるかどうかも重要となります(四角形タイプなら60×90cm、多角形なら直径90cmとか)。発光面が大きければ大きいほど、均一の光量で照射できる範囲も大きくなり、上の写真のように複数のお皿が並んだメニュー撮影にも対応できるようになります。さらにはディフューザー(光を拡散させるための白い布)が2枚タイプのものであれば、光と影が柔らかくなり、より自然で見る人が被写体に集中できる写真に仕上がります。

【感度(ISO)を下げる】
感度を下げることで、ノイズの少ない写真が撮れます。ただし、シャッタースピードが長くなるので、手ブレを防ぐために三脚のご使用をおすすめします。

【被写体とカメラの距離をとる】
被写体に近づきすぎると湾曲した写真になってしまいます(直線が曲線になってしまう)。なので、ある程度の距離(今回の撮影では1.5mほど)をあけて、ズーム機能(できるだけ光学ズーム)を使って撮影します。

【デジタルズームは使用しない】
コンデジのズームには「光学ズーム」と「デジタルズーム」があります。「光学ズーム」を使用しても画質には影響しませんが、「デジタルズーム」を使用すると画質の劣化が起こりやすくなるので注意が必要です。


撮影結果です

コンデジを使用しての撮影結果がこちらとなります。

光量が大きく、発光面も大きな撮影専用ライトを使用したことで、被写体全体に充分に光が回っているほか、料理の色味も正確に再現できました。

コンデジは一眼レフカメラに比べて撮像素子が小さく、被写体への光量が少ないと画質劣化として写真に影響しやすいので、照明機材の有無がより重要となります。
 
 
 

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