シンクロターミナルの無いカメラでストロボを使う

お客様からのお問合せの中で「自分が持っているカメラでもストロボを発光させられるの?」といったお話を伺うことが時々あります。

なので今回はその辺りをまとめてご説明・ご紹介させていただこうかと。

まず、カメラのシャッターを押すのと同時にストロボを発光させることを「同調」、または「シンクロ」といいます。で、その「同調」なりをさせるためには基本的に次の2つの方法があります。

[A]
カメラとストロボをシンクロケーブルで接続し、「有線」で同調させる。

メリット:お手軽。
デメリット;断線したらアウト。ケーブルが邪魔、足でひっかけてストロボを倒してしまうことも。

[B]
カメラにラジオスレーブの送信機、ストロボにラジオスレーブの受信機をセットし、「無線」で同調させる

メリット:ケーブルがないので撮影の自由度が格段に上がる。
デメリット:特にはないが、送受信機の電池が切れたらアウト。

A 有線でストロボを発光させる

まず[A]の「有線でストロボを発光」させる方法ですが、いたってシンプルです。カメラとストロボをシンクロケーブルでつなげてシャッターを切るだけです。

しかしここでちょっと注意すべき点がありまして。

それはカメラによって、シンクロケーブルを接続するための[シンクロターミナル]と呼ばれる端子が有るものと無いものがあるのです。


黄色くサークルされたものが[シンクロターミナル]です。

ここで、各種カメラの[シンクロターミナル]有り or 無しを軽くリストしてみますと…

一眼レフカメラ
 上級者・プロカメラマン用:ほぼ有り
 (Canon EOS5Dシリーズ、Nikon D810、など)
 中級者・ミドルクラス:ほぼ無し
 (Canon EOS70D、Nikon D7100、など)
 初級者・入門者向け:ほぼ無し
 (Canon EOSKissシリーズ、Nikon D3300、など)
 ミラーレス一眼レフカメラ:有ったり無かったり。有ってもアダプターが必要だったり。
 (SONY NEXシリーズ、Panasonic LUMIXシリーズ、など)

コンパクトデジカメ:無し(裏ワザとしてスレーブ発光させる)

スマートフォン:無し
※2016/10/28追記:iPhoneであればこんなのが登場していました。面白そう!

といった感じでしょうか。

まず、リストトップの「上級者・プロカメラマン用」ですが問題ありません。そのままシンクロケーブルを差し込んでストロボを発光させることができます。しかし、1つしか無いシンクロターミナルの破損などを避けるため、あえて以下にご紹介する『ST-3X 3股ホットシューアダプター(JINBEI社製)』のようなアダプターを使用するカメラマンさんも多いようです。シンクロケーブルをカメラに差し込んだまま撮影をしていると、何かの拍子にケーブルを引っ張ったりしてしまって、シンクロターミナルに過剰な負荷をかけてしまう事が往々にしてあるのです。

で、リスト下位にある「コンパクトデジカメ」「スマートフォン」ですが、これらでストロボを発光させるのは基本的に不可能です。やるとすれば、スレーブ発光を使うという裏ワザでしょうか(カメラの内蔵フラッシュの発光を外部ストロボが感知して外部ストロボも同時に発光する機能)。

そして本題となるのが、リストの大部分を占める「ほぼ無し」のカメラですが、まずはカメラ上部に[ホットシュー]が有るカメラでストロボを発光させるための方法をご紹介。


黄色い点線で囲んだ部分が[ホットシュー]です。
中央部の丸い金属接点でシャッターとストロボを同調させます。


まず『ST-3X 3股ホットシューアダプター(JINBEI社製)』をご用意。
(注意!:ソニー、ミノルタ製カメラではシューの形状が異なるため使用できない場合があります)


こんな感じでカメラのホットシュー部に取り付けます。

上の写真のように『ST-3X 3股ホットシューアダプター(JINBEI社製)』をカメラ上部のホットシューに取り付けて、3箇所ある[シンクロターミナル]のどれかひとつにシンクロケーブルを差し込んで、シンクロケーブルの反対側の端子をストロボに差し込めばOK。めでたくストロボが同調してくれます。

また[ホットシュー]が無いカメラ(一部のミラーレス一眼レフカメラなど)の場合ですが、これはカメラによって対応が変わってきます。ここでは一例として『SONY NEX-3』のケースをご紹介。

『SONY NEX-3』にはいわゆるホットシューがありません。ですが[スマートアクセサリーターミナル]なるものがあり、そこに下記のようなアダプターを差し込むことで、CanonやNikonと同様(厳密には違うのですが)のホットシューが仕上がる、つまりは、『ST-3X 3股ホットシューアダプター(JINBEI社製)』を接続することができるという訳です(アダプターにアダプターを載せるという、親子亀状態なのがなんともですが…)。


ソニーNEX用ホットシュー変換アダプタ
申し訳ございませんが弊社では未テストです。
ご購入・お試しはお客様の責任にてお願いいたします。

B 無線でストロボを発光させる

続きまして[B]の「無線でストロボを発光」させる場合ですが、こちらには以下の製品が必要となってきます。

全て同じように見えますが、ケーブルの端子の形状が若干違います。左上から、
Canon用(EOS Kissシリーズなど)Canon用(EOS 5Dシリーズなど)
Nikon用(Nikon D7100など)Nikon用(Nikon D800など)
となります。お使いのカメラに適合するか否かは、必ず販売元様にご確認ください

使い方はこちらもいたって簡単。無線機2個のうちの1個を「送信機」としてカメラのホットシューにセットして、もう1個を「受信機」としてストロボにシンクロケーブルを介して接続するだけ。ちなみに2個は全く同じものなので、どちらが送信機、受信機になっても問題ありません。

しかもこの製品、付属するケーブルで無線機の1つとカメラのレリーズ端子をつなげてやると、もう一方の無線機のボタンでシャッターが切れます。つまりはリモートレリーズ。いやぁ、それでこの価格ですからそれはそれは売れる訳です。

で、我らJINBEI(ジンベイ)も負けてはいられません。『DM3-400-V 400W デジタルフラッシュ』や『HD-600-V 600W/S ハイスピードバッテリーモノストロボ』を無線で同調発光、さらには調光、モデリングランプのon/offが可能なリモコンをご用意しています。

 
左:TRS 2.4GHz 無線送信機(旧型のDM3-400、HD-600で使用可能)
右:TRS-V 2.4GHz 無線送信機(現行型のDM3-400-V、HD-600-Vで使用可能)
TRSとTRS-Vは互換性がないのでご注意ください。

 
2016/10/28追記
左:TR-A9 シンプルタイプの無線送受信機(DII-200、DM3-400-V、HD-600-Vで使用可能)
右:TR-A6 Vプロトコル対応リモコン(DM3-400-V、HD-600-Vで使用可能/HD-600-Vではハイスピードシンクロ対応)

上記無線機はすべて16チャンネルなので、多灯ライティングでの光量バランスもお手元の操作で完結します。また全てのストロボのチャンネルを同一に設定すれば、すべてのストロボの操作が一括で可能になります。

無線機も利用しながら、ぜひ快適な撮影環境を構築してください。
 

 
 

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