ハイスピードシンクロの光量比較!Profoto B1 vs LIGHT400 vs Nissin Di700A

ゴールデンウィークを過ぎ、沖縄はそろそろ梅雨入り間近の気配を見せていますが、既に初夏の日差し?のような強烈な光が降り注いでいます。夏本番間近、ロケに活躍するハイスピードシンクロ対応ストロボの簡易比較をしてみました。商品選定の参考にしていただければ幸いです。

ストロボ3種類。廃墟(自社)屋上に持ち上げる

今回使うストロボは次の3種類です。

色白のモデルさんを用意し、廃墟っぽい自社屋上に同行してもらいます。

色白モデル

自社3Dプリンタから生まれました

撮影環境

  • 15時過ぎ / 快晴
  • 被写体-スロトボ距離:約2m
  • Nikon D810 + 24-70標準ズーム(70mmで撮影)
  • 実測露出(明部):f10(1/250秒, ISO100, 被写体後部)
  • 実測露出(暗部):f3.6(1/250秒, ISO100, 被写体顎先)

以下は少し長いので、気になる人だけご覧になって下さい。


ハイスピードシンクロ?

「背景に露出を合わせると被写体が暗くなる→被写体だけ明るく照らそう!」という状況でストロボは活躍するわけですが、「絞りを開けて撮りたいめっちゃ背景ぼかしたい」となった場合には、カメラに入る光の量が増えるので「感度を下げる」「NDフィルターで入射光量を少なくする」「シャッタースピードを速くする」などの対策が必要なのですね。

一般的な一眼レフカメラの場合、機種によりますが1/250秒以下のシャッタースピードでなければストロボは同調しません。ハイスピードシンクロ(HSS)は、機種由来の幕速以上のシャッタースピードでストロボの同調を可能にする技術。その方式には筆者が知る限り2種類あります。[※間違ってたらすみません。]

  • スリット状に走るシャッター幕に併せて矩形波のような超高周波のパルス発光をさせるタイプ(純正スピードライト、Nissin、Profoto等)
  • 長い閃光時間でストロボ発光タイミングをズラして発光ピークを強制的にシャッターに合わせるタイプ(80LIGHT、JINBEI、PRIOLITE等)

前者は均一な露出が可能、後者は高速シャッターでもピーク光量を稼ぎやすいという特徴があります。技術的な問題なのか、特許の問題なのか定かではありませんが、後者は新興フラッシュメーカーで採用される事が多い印象です。確かブロンカラーも後者だったような気がします。(Hyper SyncとかSuper Syncなどと呼ばれる事があります)

具体的に何がメリット?

ざっくりいうと、次のような効果を求めて利用するのではないでしょうか。

  • 背景との輝度差を埋める:絞りを開ける、青空を鮮やかにする
  • 背景との輝度差を作る:立体感を出す、違和感を演出する、高速シャッターで動きを止める

今回のような「強めの逆光下」の場合は、単純に「輝度差を埋める」目的で使うことがほとんどかと思います。
今回はISO100、1/250秒の時に、最も明るい部分はf10、最も暗い部分(顔の表情)はf3.6の測定値が出ました。すなわち「カメラを同じ感度、シャッタースピードに設定すると、適正露出になる絞りはf10とf3.6。明るいところに合わせる?暗いところに合わせる?」という条件です。

「背景を飛ばさない。けど絞りは開けたい」という表現を重視する場合、ストロボで被写体を照らす事、同調速度を超えた高速シャッターでシンクロ出来ることが大きなメリットになります。

また、レンズ性能を最大限活かしたい、出目金レンズでフィルタが取り付けられない、その他様々な理由でNDフィルタを使えない場合にもHSS機能は活躍します。


HSSって本当に必要?

NDフィルタでSSを1/250に落とせば良いんじゃ?
良いと思います!
本来の光量を使い切れますし。

アンダーで撮ってRAW現像で良いんじゃ?
良いと思います!
ゆるふわな印象に仕上がります。


テスト1 ストロボ無し

テスト2 ストロボ使用

ストロボ出力はどれくらい?実際の数字を比べてみた

それぞれ、光量を強めるためにリフレクターを装着したり、内部のズーム機能を最大にしました。
Profotoのマグナムリフレクターは集光して1段分の光量増加が出来るとのことですが、実際には2段程度有利になりました。(未装着時の出力が9.3)

撮影例の出力値

  • Profoto B1 500 Air TTL(マグナムリフレクター装着):7.4(約1/8+0.3)
  • 80LIGHT LIGHT400 (付属小型リフレクター装着):1/8
  • Nissin Di700A(200mmズーム・公称GN60):1/2

今回のケースではモノブロックストロボは最大出力まで3段、クリップオンは1段程度の余裕がありました。モノブロックは装着アクセサリを変えれば更に実用光量を強化することも可能です。

LIGHT400は最大400Wという出力を考えれば、かなり優秀ではないでしょうか。今回のケースでは1/8まで出力を落としての利用だったので、50W/S程度の出力だったわけですね。最大出力までの余裕があれば、リサイクリングタイムの短縮やストロボへの負荷軽減等、良いことばかりです。

夏本番、ストロボのHSS機能を活用して、太陽に負けないライティングで撮影をお楽しみ下さい!

関連リンク

80LIGHT LIGHT400 ご紹介ページ
Profoto オフカメラフラッシュ
ニッシンデジタル Di700A Amazonページ

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