気がふれたようにちゃくちゃくとバッテリーモノブロックストロボのラインナップを増やしている弊社、オムニバス。
巷には様々な価格帯の商品が溢れ、実際どうなの? ほんとに良いの? 値段の差はどうなの? なんてお声もちらほらと。
そこで今回、弊社で取り扱いのある「バッテリータイプのモノブロックストロボ」主なラインナップを比較してみたいと思います。
第一弾の内容は、測定機器を使った実測実験です。スペックを語る上で重要な、「色温度」「演色性」「光量」を、1段ずつ出力を変えながら調べました。
と、その前に。
JINBEI社の新型バッテリーモノブロックストロボ「HD610」、近日国内発売!
600Wの大光量とTTL/HSS(パワーシンク)にネイティブ対応、大容量バッテリーで余裕の運用、国内基準準拠のスーパースペックで登場予定です。
最上位モデルのリモコンも着々と開発中。2017年春にはデビュー予定となっています。ぜひご期待ください。
テスト機
- 80LIGHT LIGHT400 400W/S バッテリーストロボ(TTL・HSS対応) 終売致しました
- Profoto B1 500 AirTTL
- JINBEI HD610 BATTERY MONOFLASH
- NIKON SB-910
比較環境・条件
出来るだけ同じ条件での比較にしようと考えましたが、これが非常に難しい。
デフォルトの状態での比較を心がけ、下記のような構成で比較をしています。
なお、モノブロックは全てリフレクターやディフューザーを外した「ベアバルブ」での測定も行いました
カラーメーター:SEKONIC C-700
ライトメーター:SEKONIC L-478D
測定環境:発光部から1mの距離に測定器を設置。ダイレクト照射での入射光を測定。
光量(GN)の変化
外部リフレクターを付けない状態=「1/1(w/o reflector)」として測定した参考値。
リフレクターを装着したフル発光時のGNは57.2で、Profoto B1のGN45に対して2/3段ほど有利になった。
色温度の変化
※ProfotoB1、SB-910の最小値は、光量が小さいため当環境ではカラーメーターでの測定が出来ませんでした。
演色評価指数の変化
※ProfotoB1、SB-910の最小値は、光量が小さいため当環境ではカラーメーターでの測定が出来ませんでした。
「やっぱりProfotoは凄かった」
色の変化量が少ないのは圧倒的にProfotoでした。素晴らしい安定性で全出力帯域で300Kの範囲内での変化にとどまっています。
HD610も変化の幅は優秀なものの、出力単位でのばらつきが気になります。特に1/16時の時に変化が大きいですが、JINBEI製品のハイスピード対応品ではこの出力がキモになっています。(HSS発光可能な最小出力が1/16)。メーカーへフィードバックするので、最終的に仕上げてくれることを願っています。
変化の幅・グラフの傾きが急なものはLIGHT400とSB-910。特にLIGHT400は出力と反比例して色温度と共に演色性も向上します。
実測光量はアクセサリ次第!
光量については、フェアな比較にはなっていないこと、どうぞご容赦ください。
リフレクターやディフューザーを外した状態でのフル発光値(グラフ最左)をご覧いただくと、600WのHD610が最も暗いことがわかります。
コレは、HD610のフラッシュチューブが全方位に光を拡散するようにむき出しになっているからです。(LIGHT400やProfoto B1は前方向けのリフレクター内蔵)
今回のラインナップでは唯一、純粋なベアバルブでのライティング(直射日光を再現するアレ)が可能な個体であると言っても良いかもしれません。
重要なことは、「アクセサリで光量が変わる事」です。400Wが500Wに優る事もあるのが面白いところではないでしょうか。
もちろん、色温度なども変化するのでご留意ください。
クリップオンストロボが明るいのは、内部のレンズとズーム機能で光量を増幅させているからなのですね。めちゃめちゃ効率的なフラッシュなのです。すごい。
次回はハイスピードシンクロ時の実用光量についての検証をしようと思っています。(需要があれば) それでは!!
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