ソフトボックスVSアンブレラ!作例で分かるストロボアクセサリ【DII-200編】

ストロボ光は極めて明るい上に、直射日光のように直線的で強烈です。
なので、多くの場合アクセサリを使って光を変化させます。
(太陽光をイメージした作例では、わざと生光を使う場合もあります)

変化のさせ方は「直射」「反射」で大別でき、
これらに「集光」「拡散」などのオプションが組み合わされます。
さらに照射方向や距離なども加わると、パターンは無限にあると言っても過言ではありません。

今回は、両タイプでもっともベーシックな直射タイプの「ソフトボックス」と
反射タイプの「アンブレラ(傘)」の違いをご紹介します。

ヘアサロンにも人気の「DII-200 デリカシーイージーストロボ」を使って作例を撮影しました。

【撮影環境】

壁、床、天井3面白の空間

【使用機材】
【概要】

比較的安価で画も綺麗な、開放F値が小さい単焦点レンズを選びました。
ここでは85mmを使いましたが、撮影スペースが小さい場所では50mm程度(APS-Cの場合は35mm前後)が使いやすいと思います。

ストロボの発光タイミングをカメラのシャッターと同調させるため、ストロボ付属のシンクロケーブルを使います。
カメラ側にはホットシューアダプターを装着しシンクロケーブルを接続しました。

【セッティングデータ条件】

「被写体との距離」は三脚やライトスタンドの軸とモデルの中心軸を直線で結んだものです。

「フラッシュ高さ」は地面とライトスタンドとフラッシュの接合部(ダボ)の頂点までの距離です。

「フラッシュの角度(ティルト/ピッチ)」は、首の上げ下げの方向です。発光面が水平を向いている状態を0度とし、下向きをプラス表現、上向をマイナス表現にしています。

「フラッシュの角度(パン/ヨー)」は、首の左右の方向です。発光面が背景と平行の場合(背景に向いている)を0度とし、向かって右向きプラス表現、左向をマイナス表現にしています。

ダイアグラム

ソフトボックス作例



DII-200ソフトボックス1灯(背景1m)[作例]

DII-200ソフトボックス1灯




DII-200ソフトボックス1灯(背景1m)[セッティング]

DII-200ソフトボックス1灯(背景1m)[セッティング]




DII_SB1_2OM2773_Diagram

光を拡散(柔らかく)するための紗幕(ディフューザー)を内外に2枚使っており、やさしい光ですが陰影がはっきりした仕上がりになりました。
色温度も高めで、少しクールなイメージになりました。背景の明るさに注目してください。
この撮影例の設定テキストをご紹介します。



カメラ設定
  • シャッタースピード(SS):1/125秒
  • 絞り(f):f/5.0
  • 感度(ISO):ISO100
  • ホワイトバランス(WB):AUTO(5800K)
  • 焦点距離:85mm
  • 被写体との距離:230cm
  • カメラ高さ:120cm(被写体胸の高さ)


フラッシュ設定
  • 出力:1/8
  • 距離(対被写体):120cm
  • 角度(ティルト/ピッチ):30度
  • 角度(パン/ヨー):60度
  • 高さ:175cm
  • ディフューズ:インナー&アウター各1枚

Point
光の中心は被写体に直接当てないようにします。



アンブレラ作例



DII-200アンブレラ1灯[作例]

DII-200アンブレラ1灯




DII-200アンブレラ1灯(背景1m)[セッティング]

DII-200アンブレラ1灯(背景1m)[セッティング]



ソフトボックスに比べ、明るい印象です。背景にも光が当たっており柔らかい印象になりました。
この撮影例の設定テキストをご紹介します。
ダイアグラムはソフトボックスとほぼ同じです。


カメラ設定
  • シャッタースピード(SS):1/125秒
  • 絞り(f):f/5.0
  • 感度(ISO):ISO100
  • ホワイトバランス(WB):AUTO(5800K)
  • 焦点距離:85mm
  • 被写体との距離:230cm
  • カメラ高さ:120cm(被写体胸の高さ)


フラッシュ設定
  • 出力:1/8 (SB使用時より光量を倍にしています。)
  • 距離(対被写体):120cm
  • 角度(ティルト/ピッチ):30度
  • 角度(パン/ヨー):60度
  • 高さ:175cm

Point
光の中心は被写体に直接当てないようにします。



並べて比較~ソフトボックスVSアンブレラ~ライティング



DII-200ソフトボックス1灯(背景1m)[作例]

DII-200ソフトボックス1灯




DII-200アンブレラ1灯[作例]

DII-200アンブレラ1灯



DII-200の専用ソフトボックスは、光を柔らかく均一に拡散させる紗幕(ディフューザー)を中と外に2枚使える仕様になっています。
この為、光質自体は広がりのある使いやすいものなりますが、基本的には直射光のため、柔らかくも割と芯がある描写になりました。
光の向きもコントロールしやすく、背景の明るさを調整しやすいことがメリットのひとつです。

一方、アンブレラ(白)は反射光であるが故に光量のロスが大きかったので、SB同等の明るさを確保するためにフラッシュの出力を倍(1段UP=1/8から1/4)にしました。
一度傘に反射させた光は、被写体を柔らかく照らすムラの少ない光になり、背景も程よく照らしてくれます。
(反射面が銀の傘は、全く別の表現になりますので、機会があればまた・・)

ライティングアクセサリは撮影意図によって使い分ける物なので優劣をつける事は出来ませんが、この作例を基にひとつの目安を示すとすれば、


背景露出のコントロールのしやすさ=ソフトボックス
拡散光の広がりと柔らかさ=アンブレラ(白)

と言ってしまっていい(かも知れません・・)
重ねて言いますが、作例構成での傾向を基に考察した目安ですので、決して優劣ではありませんのであしからず・・

機材を揃えれば作例再現も可能です!

「あくまで目安です!」と予防線を張りまくりですが、カメラやレンズの設定、照明機材の出力や位置・角度まで公開しております。
よって、現在販売中のデジタル一眼レフカメラなら、同じ照明機材で同じセッティングをすれば再現可能です。 ※個人差有

「どんな写真を撮りたいか」が、機材セレクト第一歩になると思います。
フラッシュの数を増やせばもっといろんな表現が可能ですが、1灯でも十分に良い雰囲気の写真が撮影できます。
まず1灯、安価な機材でぜひお試しください!

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