スナップ強い味方! クリップオンストロボ用ディフューザー
5月中旬の沖縄。梅雨入り宣言からすでに10日を過ぎようとしてますが、連日晴天続きもいいところです。売り手市場の昨今、梅雨ちゃんもより良い条件を求めて活動していることと思います。今回は晴天ロケの補助光にぴったりな「Spinlight360」を使ってみます(我ながらスムーズな導入)。
- <撮影条件>
- 逆光気味の屋外ロケでモデルさんの表情を見せたい!
- レフ板も良いけどストロボ使いたい(SpinlightをPRしたい)
- 少し柔めの光求む!
- シャッタースピード(SS):1/200秒
- 絞り(f):f/2.8
- 感度(ISO):ISO100
- ホワイトバランス(WB):自動(現像時5250K)
- 焦点距離:55mm
使用機材
白のワンピース(また)に身を包んだふんわり系のモデルさん。日は傾きかけていて、露出を「背景or顔」のどちらに合わせるか悩む場面。クリップオンストロボ直射だと硬くてチープな印象になってしまうので、モデルさんの雰囲気残しを目指し、若干のディフューズ光を求めます。
- <使用機材リスト>
- クリップオンストロボ:Nikon SB910 1灯
- アクセサリ:SL360-PORT スピンライト360 ポートレートキット 1セット
SL360-PORT スピンライト360 ポートレートキット
MADE IN USAのユニークなアイテム。独自のマウントをベースに、様々な効果を作るアタッチメントを装着できる構造で、現場や表現に合わせた使い方が可能です。かさばらないので「とりあえず持っていこう!」も出来る優れもの。
SL360-WD スピンライト360 ホワイトドーム単品
ポートレートキットに含まれる、今回の撮影で使用したアタッチメントです。光源としては極小ですが効果は絶大。程よく色温度が下がるので、自然光との馴染みも良いのが嬉しいです。中心光量は1.5段ほど落ちますのでご注意下さい。
撮影セッティング
ポートレートキットに含まれるアイテムを併用して好みの光を探します。白のバウンスカードをつけると反射光がしっかりと入るので、今回は装着せず、写真中のAのようにホワイトドームのみのセッティングです。
モデルさんと一緒に歩きながらシャッターを切るので、ストロボはTTLで駆動させます。プリ発光の減衰が影響するのが、発光量が大きくなりがちでしたのでストロボ側でアンダーの補正をかけます。
自然光とのミックスの場合、定常光成分もたっぷり含めることでストロボ光との繋がりがスムーズになります。これぞ日中シンクロ!という画ではなくなりますので、好みや表現に合わせて使い分けたいです。
シャッタースピードだけで定常光成分を調整するといつの間にかハイスピードシンクロになっていて「ストロボ光ってるのに光量が足りない!」みたいになってしまうこともあります。
- <撮影のポイント>
- ホワイトドーム装着で直射。白のバウンスカードをつけると光量UP。メリハリの効いた描写に◯。
- ストロボはTTLで駆動。必要に応じ出力補正を行う。
- ストロボのワイドパネルを使用するとより拡散力UP。
- 露出は背景よりに合わせる。少し明るめにするとフロントからのストロボ光とのミックスもスムーズで自然に。
ストロボ+SpinLight360の有る無しでどれだけ違う?
自然光だけで撮る場合、SpinLight360を取り付けたストロボで撮る場合を比べてみました。
表現の良し悪しや好みはさておき、影起こしの一手法として御覧ください。
「本当はクリップオンストロボ直射の時と比べてほしかったなあ」
私もそう思います。すみません。なんかテンパっててご準備出来ませんでした。
設定は1/60秒、f2.8、感度100での撮影です。自然光をしっかり取り込める設定にしました。
見どころとしては、窓からの自然光との色温度差が大きくない為、よりナチュラルな仕上がりにしやすい点です。ドラマチックでは無いかも知れませんが、自然光とのMixライティングで被写体の表情を見せたい時に活躍しそうです。
まとめ
- 背景は沖縄本島北部の宜野座村にある「漢那ドライブイン」跡。昭和感漂う雰囲気がたまりません。風の強い日だったのでケアが大変でしたが程よく躍動感も加わって結果オーライでした。
- 小さいですが瞳にキャッチライトも入りました。有り無しで印象がガラッと変わるので嬉しい効果です。
- ディフューザーは物理的な大きさと拡散効果が比例すると言われていますが、ホワイトドームだけでも納得出来る効果が得られました。陰影のコントラストは残るものの、ハイライトの広がり方はモデルさんの優しい雰囲気にマッチしました。
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