ご覧いただきありがとうございます。店長@SNSの使い方下手マンです。
「JINBEIのストロボ良さげですよ!」と空に向かって言ってるのですが、伝える努力がいまいち足りてないのは重々承知。のんきにカメラレビューをしてる場合では無いだろと、そう叱ってくれる人も居ないんですけども。
今回はJINBEI社のバッテリーストロボ、HD-610とMARS3の連射性能と閃光速度について、ご紹介します。
HD-610やMARS3の最速閃光速度は公称1/19000秒(t=0.5)。ほんとかよ。クリップオンストロボやProfoto等の高級ストロボにも見劣りしない高速閃光性能です。ほんと?
Sekonicさんからは閃光速度が計測できる機器が発売されていますが、残念ながら手元にはないので実写で検証しました。
作例
ちょっと微妙な被写体で申し訳ないのですが、水にプラスチック球を入れて、流れ落ちる様子を撮影しました。
- シャッタースピード(SS):1/180秒
- 絞り(f):f/16
- 感度(ISO):ISO1600
- ホワイトバランス(WB):自動
- 焦点距離:55mm(35mm換算82.5mm)
使用機材
撮影セッティング・ライティング

撮影のポイント
秒間7〜8コマに余裕の追従。数秒間のスタミナ連写
この時の撮影データ(EXIF)から読み取ると、約10秒間に67枚を撮影、平均すると秒間7コマ弱の連写となりました。出力はいずれも1.0〜3.0程度です。(すみません、メモ忘れてしまいました。)
その全てのカットで、ストロボの不発によるミスカットはありませんでした。
そもそも連続発光って何?
ずばり、デジタル時代ならではの連写に欠かせない能力です!
その連続発光ってどうやってるの?と聞かれることがありますので、一般的な近代のストロボ(HD-610)を例にご紹介します。ざっくり過ぎて語弊があるかもしれませんがご容赦下さい。
ストロボにはフル発光一発分の電力を貯められるタンクがあり、そのタンクは常に満タンになるように制御されています。フル発光を1発でタンクは空になり、すぐにチャージが始まります。半分の出力で1発打てばタンクの残りは半分。つまり、理論上は間髪入れず2発の連続発光が可能になります。
出力を下げるほど一度に使う電力は少ないので、タンクの残量が許す限り発光が可能です。連続発光はタンクの電力を少しずつ放出することで実現できるため、必然的に小さい出力の時のみの能力となります。
「どれだけの時間連写が出来るか」のは、電力を貯めるスピードと出力電力の釣り合いによって変わってきます。(様々なロスや負荷要素を鑑みない場合)
もちろん、放電管(発光管、フラッシュチューブ)への負荷も無視できませんので、多用する場合にはメンテナンスについても考慮する必要があります。
高速閃光できっちり「止める!」 水芸撮影で分かったHD-610&MARS-3の実力
ブログタイトルっぽい見出し。こっちにすればよかったと反省しています。
一般的なモノブロックストロボ(最速閃光速度 1/2000秒)と、HD-610(とMARS3)を比較した画像です。
- モノブロックストロボ
- MARS-3
一目瞭然。一般的なモノブロックストロボは被写体ブレがすごくてピントが合ってないようにも見えます。
注目は撮影時のシャッタースピード。X-T1の同調限度1/180秒にしています。自然光での撮影なら止まりません。また、被写体の動きを止めるにはストロボ!と言われますが、通常のストロボでは難しいことがわかります。
この流れる被写体をストロボライティングで捕まえるためには、シャッタースピードを上げるか閃光速度の速い光源を使うの2択です。
一般的な構造のカメラにおいてシャッタースピードの同調限界は1/8000秒(ハイスピードシンクロ時)ですが、定常光成分を排除する目的が無い限りは後者が有利だと思います。クリップオンストロボか一部の高級機の出番ですが、HD-610とMARS-3もバッテリーストロボ代表として土俵に上がれるでしょうか。上げて下さい!
お問い合わせも受付中! 撮りたいイメージをお伝えください
弊社では機材導入に関するご質問を承っております。撮りたいイメージを予め検討頂き、お気軽にご連絡くださいませ。
その際、イメージを確認できる参考WEBサイトがあればスムーズなご案内が可能です。
お電話は平日10~13時、15〜18時の間、メールは24時間受け付けております。
(ご回答は翌営業日以降になります)
コメントフォーム