ワインボトルを撮影する上で注意したいのがやはり「映り込み」です。部屋の中でそのまま撮影してしまうと、天井の蛍光灯やら窓やらがバンバン映り込んでしまいます。なので部屋の電気を消して、窓も遮光カーテンなどで閉ざして、できるだけ真っ暗になる環境を作りましょう。
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撮影セッティング
さて、今回の撮影で使用するのは「テーブルトップスタジオ TS400」。まずは付属の黒いストリップシートをTS400にセットし、ライトをその真後ろにセットします。
※今回は「とりあえず」な照明機器を使用していますが、本来であれば広範囲に均一な光を照射できる撮影用ライトがオススメです。色味や色温度も最適で、影も柔らかくなるため、自然な写真に仕上がります。
光の回り方-1
さらに上の写真のように前方両サイドにレフ版を設置(今回は別途TS400を用意しました)。赤い矢印は光の流れを表しています。
光の回り方-2
TS400の真後ろからの光(LEDライト『EFII-60』など)はボトルの背面と側面に当たり、その輪郭を際立たせています。
光の回り方-3
さらにレフ版からはね返った光がボトルのボディと首に映り込んでいます。要は白いレフ版を意図的に映り込ませている訳です。
撮影結果
そして撮影結果が上の写真です。意図的に作り出した映り込みが、ボトルのカーブをよく表現しています。不要で目障りな映り込みがないので、ラベルやボトルの質感といった「見せたいところ」に自然と目がいくのではないでしょうか。
撮影結果 その2
同様の方法で撮影したJACK DANIELSです。この場合は光がボトルを透過して、ウィスキーらしい色味がしっかりと表現できました。その香りまで漂ってきそうなくらいです。
セッティング-2
TS400に標準で付属する背景シートを背景にセットしてみました。
撮影結果 その3
仕上がった写真がこちら。TS400は黒、白、グレーの他、半透明の白、赤、青の背景シートが付属しています。半透明のシートを重ね合わせることで、また違った色合いを作り出すことが可能です。
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